仕事を辞めて社会人から大学院生になる

2017年12月13日更新

 2年間事務職員として働いた会社を退職し、国立の大学院修士課程に入学することになりました。心理系の専門です。

 これは完全に私事なので、当初はブログ記事にはしないつもりでした。けれど、同じような境遇の人が日本にもいると信じ、そのようなマイナーながらもやる気ある人たちのためになればいいなと思い、色々情報を書くことにしました。受験への後押しになればいいなと思います。

 この記事を書いている現在、まだ現役で仕事は継続しているので、身辺のことやら何やらが色々落ち着いたときにでも、少しずつ更新していきます。自分が受験に使った参考書なども書きます。

 記事は頻繁に修正すると思います。

 なお、自分が受験前に色々ネットで調べた時に見つけた、下の記事が面白かったです。読む価値はあると思います。

 大学院のことなど(院希望者,院生へのお説教)
 仕事を辞めて学生になったはなし

仕事を辞めること

社会人大学院

 事の経緯とか志望動機とかは人それぞれなので、ここでは書く気はありません。社会人が学生になる上で、他に考えなくてはいけないことはたくさんあり、その1つが仕事の継続についてです。職を捨てて学生になるという決断はなかなかできません。

 そのような人は、日本においてはマイナー人種です。入学金すら払えないという経済力では論外だし、大学院を卒業した後のキャリアは? お金はかかっても、それに見合うリターンは期待できません。将来の安定性とか……という事態に陥る可能性を考えるに。

 社会人大学院といって、大学によっては社会人が通学しやすいように設備を整えているところがあります(要:受験資格に注意)。この場合、仕事を辞めずに学業もこなせるので、生活の保証はされます。

 しかし今回は、その選択肢は用意していませんでした。学業に専念したいと考えました。もし、自分が既に修士の学位を持っていて、専門職についていたなら、違う判断をしたのかもしれません。

仕事を辞めると告げた日にち

 自分の場合は、退職を希望する日の1年前ほどにその旨を伝えました。具体的に言うと今年の2月です。少々早い時期なのですが、これには理由があります。事務所の繁忙期がちょうど受験シーズンと重なるため、勉強時間や休みを確保できないという理由から、早くに伝えることにしました。

 民法上は、2週間前に意思表示を伝えたらOK! となっています。が、就活サイトによると2週間前というのはあまりにも急な話だから、常識的にせめて1ヶ月前に告げなさいとのこと。どちらにせよ1年前に伝える必要はないと思います。しかし、早めに相談してよかったなあと思うこともありました。

仕事を辞める理由について

 仕事を辞める旨を相談する際、退職理由は正直に事情を話しました。最初は相談、というスタンスで、「実はこんなことを考えている……」と上司と2人きりの状況で話を持ち出しました。

 会社に事情をちゃんと伝え、理解してもらうことで(※納得はしてない)、今すぐ退職しろと言われることもなく、退職日は今年度いっぱいということに決まりました。また、ありがたいことに、繁忙期にも休みを確保して良いとのことでした。相談はしてみるものです。

 この辺りは会社によって対応が異なってきますし、どのような反応をされるかも異なってきます。慎重に行動しないと痛い目に逢います。

研究室とのコンタクト

早めに行動する

 行動は早ければ早いほどいいです。入学するまでにやらなければいけないことがたくさんあり、往々にして時間がかかります。例えば研究室訪問は、遠方から伺う場合は日程の調整が必要となりますが、大学の先生はみな多忙です。外部の人間にはあまり時間を割いてくれないかもしれません。

 自分の場合、受験を決めた年の4月にメールを送りましたが、もっと早めに連絡をしておいてもよかったと思いました。

研究テーマを決める

 先生にメールを送る時に、ただ「大学院に行きたい!」と送るだけでは、あまりにも情報が少ないです。自分がこれまでどのような研究をして、今は何に興味を持っていて、どんな研究がしたいのか、大まかでも良いので考えを持っておくべきです。

 自分の場合は、いわゆる理系学部から心理系への移行となるので、わからないことだらけの状態でした。こんなことを研究したい! という内容までは頭の中にありましたが、さらに話を詰める必要がありました。

 わからないことは、指導を希望する先生に相談してみるか、過去の文献を読み漁ってみました。後者は特に重要です。結局のところ、一番役に立ったのは論文です。

 社会人の場合は、なかなか勉強の時間がとれないので難儀することになります。1年ほど前から勉強を初めていましたが、通勤時間や昼休みを利用しても、時間は足りなかったと思います。

研究室とコンタクトをとる

 進学・指導を希望する研究室には、学生の知り合いは1人もいませんでした。そもそも、大学同期の友だちや知り合いはみんな既に学生を卒業してしまっていて、社会人として活躍している状況でした。

 最初にメールを送ったのは同じ専攻の助教授で、この方の博論の内容に興味を持ち、論文を読みたいと連絡したところ、それから色々な話を聞いてくれることになりました。進学についても相談してみました。

 この際は、自分の卒論をメールに添付して、簡単な内容を書き、自分の研究内容とやりたいことについて知ってもらいました。かなり好意的な反応が返ってきて、正直のところ安堵しました。

 残念ながら、その方は学生を持っていないので、代わりに同じ大学院の他の先生や、卒業生を紹介してくれるということで、さまざまな便宜をはかってくれました。

お金のこと

支出について

 他の学生はどうしてるかはわからないけど、自分の場合は生活費から学費まで自分で支払うことになります。仕送り含め経済的支援はありません。

 支出の細かい内訳は、国立大学の場合、授業料が535,800円/年、入学金が282,000円必要です。これに加えて、生活費(家賃、光熱費、食費、通信費、雑費)が最低限月6万円。生活費については、地方に住むor都内に住むかで、家賃分大きく数字が変わります。

 また、前年度に収入があるので住民税、健康保険の支払いがあります。今は無職だから課税しないで! という言い訳は無駄で、ここは容赦なく課税されます。お金なくても。やっかいなことに、前年度年収が高ければ高いほど、支出は増加します。

 また、国民年金は学生納付特例があるため支払いはありません。同様に、現在学部生で借りた奨学金を返済している人も、在学中は免除されます。

 自分の場合は、最低限350万円の支出は必要だという計算で、これは家賃と食費を合わせて月4万円をベースにしています。これはかなり低い水準なので、通常であれば地方の大学院進学の場合は少なくとも400万円は見積もっておく必要があると思います。都内だともっとすごいことになりそう。

貯金について

 退職時の貯金が130万円くらい。どう考えても足りないやんけ!? おん!? おん!? 足りない分は、アルバイトと奨学金で補填することにしています。アルバイトで月3万円稼げれば生活に多少の余裕ができます。

 が、その程度の端金はすぐに消えてしまいます。

奨学金について

 (独)日本学生支援機構の第一種奨学金修士課程の基準だと月8.8万円。自分の場合は機関保障制度を利用するので、ここから3,593円/月が天引きされます。

 なお、社会人の場合は特に、第一種奨学金の貸与条件についてよく目を通しておく必要があります。チェックに引っかかるのは家計基準です。前年度年収が299万円(条件付きで389万円)を越えた場合は申請ができません。条件付きの場合は、学生課の窓口に問い合わせる必要があります。

 第一種 - JASSO

授業料免除&奨学金免除について

 進学先の大学には授業料免除制度があります。これは、決められた予算の中から、特に生活が困窮している&将来的に有望な学生の授業料を免除するという制度です。予算が決まっているので、免除を受けれない年もあれば、受けれる年もあるでしょう。

 また、奨学金免除については、詳細は伏せられていますがおそらく加点方式で採用が行われていて、論文を書いた(10点)、学会等で受賞した(30点)……などのように専攻されているのだろうと思います。学部の時に書いた論文や学会賞が評価されるかどうかは不明。されてほしい。

今のところ

 来年度に退職するまで仕事は続けています。家を借りたり、いらない物を処分したり、色々やることがたくさんありますが、少しづつ潰していっている状況です。

 また、この期間で、ずっとやりたかった高校~大学数学及び高校物理の復習に追われています。そのため本業である心理系の勉強がまったく進んでいません。これからたくさん論文を読む必要があります。正直あまり時間はありません。

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